予防歯科
予防歯科の目的

全ての患者様が
「自分の歯で美味しく食べられる」
予防歯科を目指して
自分の歯が当たり前に一生あるものと思ってはいませんか?
お口の中の変化がこれまでの10年と、
これからの10年が同じだと考えていませんか?
自分の歯で一生涯、当たり前に美味しくお食事するのは、予想以上に難しいかも知れません。
ここでは何故「予防歯科」が必要なのか、お伝えします。
日本の歯科の実態

この画像は「H28年度厚生労働省の歯科疾患実態調査」を基に、日本人がどの様に歯が無くなっていくのか、処置本数と残存歯数が平均に近い方を年齢別に載せています。
この写真を見た時に、多くの患者様はショックを受けます。自分の想像より将来歯を失う本数が多いからです。
現状、日本では治療を中心に歯医者に通う場合が多く、その状態だと残念ながらこの様に歯を失ってしまいます。
「むし歯がたまたまできた」 「なぜかむし歯になりやすい」
そんな風に思っていませんか?
「痛みがでたら治療をする」という今まで当たり前だった治療をしていくと、ご自身の歯は段々と削られ無くなっていきます。

10代に1本目の虫歯から始まり、年齢と共に徐々に本数を増やし、そして50代以降で抜歯を経験する方が多くなります。80代で残る本数は平均14本です。半分の本数しか歯は残りません。
当院の患者様には、この様な結果になってほしくありません。そのために予防歯科が必要なんです。
当院の予防歯科
日本の歯科実態をお伝えしましたがご安心下さい。
予防歯科を実践し、個々の虫歯・歯周病のなりやすさ(リスク)を調べて改善することで、多くの場合防ぐことが出来ます。
当院の予防歯科

当院では、4回からの予防歯科プログラムをご提供しております。12枚の口腔内写真・位相差顕微鏡・唾液検査など様々なツールを用いて、自身の口腔内の状態を把握し、一人一人の患者様に合った、歯を守っていくために必要な知識をお伝えします。

歯石&ステイン除去

1グラムのプラーク(歯垢)の中には、1000億個以上の細菌がかくれています。さらに、この細菌が固まって歯石になると、日々の歯磨きではとれなくなってしまうのです。歯石が長期間付着したままだと歯周病が進行やすくなります。
歯の表面がザラザラしていたらプラークが付着しやすく、清潔な状態を維持しにくいです。
歯石やステインの付いている場所に応じた専門の除去器具で、キレイに除去していきましょう。

染め出しによるブラッシング指導

虫歯・歯周病を進行させてしまう最大の要因は「ブラッシングの完成度」が高いかどうかです。日常での歯磨きの完成度を検査し、一人一人の歯ブラシの苦手な箇所や、歯並びに合った歯磨き方法を担当の歯科衛生士から説明させていただきます。


歯周ポケット検査

歯周病の進行具合は、見た目だけでは正しく判断できません。また、歯茎の下に潜んでいる歯石を見逃してしまうと、歯周病が進行してしまします。現在の歯周病の進行と歯茎の健康具合を歯周ポケットに細い器具を挿入し深さを測ることで調べます。
唾液検査

「私は毎日歯を磨いているのに虫歯になってしまうの」
とおっしゃられる方がいらっしゃいます。しかし「そんなに歯を磨いていないけど虫歯になったことはないよ」とご自分の歯を自慢される方もいらっしゃいます。このような差があるのはなぜでしょうか?
その答えは・・・
一人ひとり虫歯の原因が違うからなんです!
つまり、たとえしっかり歯磨きだけできているとしても、また虫歯を削ってつめたとしてもそれは「虫歯を治した」とは言えません。
虫歯の原因はさまざまで、人それぞれにライフスタイルや環境などが複雑に絡み合って発症する病気なのです。
そしてその原因を突き止めるのが「唾液検査」なのです。
唾液検査を受けていただくことでお口の中の虫歯菌の数や虫歯に対する唾液の抵抗性を調べることができます。
またライフスタイルや生活環境に応じて歯科衛生士から患者さんにあった予防方法を患者様と一緒になって考えていきます。

メンテナンスについて
予防プログラムを実践して、お口の中の環境が良くなったらそれがゴールでしょうか?
勿論一つの区切りにはなりますが、ゴールではありません。
その良い口腔環境を「ここから何年キープすることがでるか?」という、新しいスタートになります。
そして1年でも長く良い状態を維持するのが、メンテナンスの目的になります。
私たちは、みなさんの歯と健康のパートナーです。生涯多くの歯を残せるように、一緒に頑張っていきましょう。

メンテナンスが必要な理由は大きく分けて2つあります。
歯医者でしか取り除けない汚れがある。
歯石や、ステインが一度付着してしまったら、患者様ご自身で適切に取り除くことは困難です。
取り除かずにそのままにしておくと、付着は徐々に強固になります。そして、表面が歯と異なりザラザラしているため、次の汚れが付着しやすくなる悪循環を生んでしまいます。
歯医者でその汚れを綺麗に取り除くことで、悪循環を断ち良い環境を維持できます。
自分のお口の変化に自分で気付けない
自分の口の中の変化に気付く時は、痛い・しみる・欠けたなど症状が進行している可能性が高くなってからです。
拡大鏡を用いて自分の口腔内に変化がないか定期的に確認すると、変化を早期発見でき対策を立てることができます。
メンテナスの内容

「8020運動」をご存知ですか?
8020とは”80歳になっても20本以上自分の歯を保ちましょう”という運動です。28本の歯のうち、少なくとも20本以上自分の歯があれば、食物を十分に噛むことができ生涯美味しく食べることができます。
そして、お口の状態を良く保つことは、単純に噛める以上に、全身の健康と生活の質の向上につながります。20本以上歯がある方と、20本未満の歯の本数の方を追跡した調査では、要介護状態になる確率1.2倍、認知症の発症率は2倍も違うことが分かっています。
当院は8020推進財団を支援しています。